
このような疑問に答えますね。
この記事の内容
- 乳頭痛や傷にラップを使わない方がいい理由は?
- ラップパックに変わる乳首の痛みを和らげる方法を紹介!
この記事を書いた人
授乳中にできた傷にオイルや軟膏を塗ってラップしている人は多いです。
昔から、「傷の治りを早めるために」と、病院でも広く勧められてきた方法です。
ただ時を経て近年は、「乳首の傷にはラップをしない方がいい」風潮に変わりつつあります。
そこで、ラップが勧められなくなった理由と、傷ができたときの対応方法について、現役助産師が解説していきます。
乳首の傷に悩む人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
乳首の傷にラップが勧められなくなった理由


理由
- 乳頭の皮膚がふやけて、弱くなってしまうから
- ラップの中で細菌が繁殖してしまうことがあるから
乳頭の皮膚がふやけて、弱くなってしまうから
乳首をラップで覆うと、乳首の皮膚がふやけて柔らかくなってしまいます。
絆創膏を長時間つけた後に、皮膚が白っぽくふやけたようになるのと同じ現象です。
乳首の皮膚は傷つきやすい状態になります。
ラップの中で細菌が繁殖してしまうから
乳首にラップをしていると、ラップの中に細菌が繁殖してしまうことがあります。
母乳の通り道(乳管)から、細菌が入って乳腺炎になってしまうこともあるので注意が必要です。
乳首の傷にはラップを貼らない方がいい
ラップを使わず乳首の傷の痛みを和らげていく方法


痛みを和らげる方法
- 授乳前に2〜3分搾乳してみよう
- 深く吸わせるように意識してみよう
- 陰圧を解除してから乳首を離してみよう
- 乳首を保湿してみよう
- 肌にやさしい下着を選んでみよう
- ニップルシールドを使ってみよう
授乳前に2〜3分搾乳してみよう
授乳を始める前に2〜3分間、親指と人差し指・中指を使ってやさしくつまむように乳輪をマッサージしてみましょう。
乳首が柔らかくなるため、吸われたときの痛みが和らぐことがあります。
深く吸わせてみよう
授乳のときは、深く吸わせることを意識していきましょう。
乳首に痛みや傷ができる原因の9割以上は、赤ちゃんの「浅い吸い方」が占めているからです。
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陰圧を解除して乳首を離してみよう
授乳が終わった後は、小指を赤ちゃんの口に入れるようにして陰圧が完全に解除されたことを確認してから、乳首を離すようにしましょう。
授乳の終わり方が、乳首に負担をかけていることは意外に多いです。
乳首を保湿してみよう
乳頭を「保湿」するようにしましょう。
乾燥していると、ひび割れが起こったり、乳首が傷つきやすい状態になります。
保湿後はそのまま母乳パッドをつけたブラジャーでやさしく守ってあげてください。
肌にやさしい下着を選んでみよう
母乳パッドをつけない方は、下着の素材を綿100%のものにしましょう。
サイズが合ったものを使うことも大切です。。
化学繊維の下着・サイズの合ってない下着は、乳頭を痛める原因になります
ニップルシールド(乳頭保護器)を使ってみよう
あまりにも乳頭が痛いときには、ニップルシールド(乳頭保護器)を使ってみるのも、おすすめです。
授乳中の乳頭の痛みが、和らぎます。
ニップルシールドは、薄くて柔らかいシリコンでできているので、赤ちゃんも嫌がりにくいです。
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乳頭に傷ができたときの対応方法

傷への対応方法は、傷の程度によって変わってきます。
乳頭に線が入ったように切れている
線が入ったように切れている傷は、数日でよくなることが多いです。
「抱き方」と「吸わせ方」を見直して対応していきましょう。
授乳していないときは、保湿することも大切です。
乳頭がバックリと割れたように切れている
歯の生えた赤ちゃんが乳頭を噛んでしまっときなどバックリと割れたように乳頭に入った傷は、治るのに時間がかかります。
傷パワーパットを使うのも1つの手です。
使用上の注意
- 感染:同じものを使い続けると感染の原因になるため、箱に記載された使用時間を守る
- 貼る場所:傷の上に貼る(母乳が出てくる穴の上を避ける)
- カット方法:赤ちゃんが傷パワーパットを誤って飲み込まないよう、長めにカットしたものを使う
まとめ:ラップ以外の方法で、傷の痛みに対応していこう
授乳中にラップを使わないほうがいい理由と、傷の痛みに対応する方法について、解説しました。
乳首の痛みを抱えながらの授乳は、本当にツラいですよね。
あまりにも授乳にストレスを感じるときは、授乳をおやすみするのも1つの手だと思います。
痛みを乗り切る方法として、今回紹介した方法をぜひ参考にしてみてくださいね。
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