
このような疑問に答えますね。
この記事の内容
- 断乳と卒乳の違いって?
- 断乳する時期はいつ頃がベスト?
- 断乳の仕方
- 断乳するときに気をつけたいこと
この記事を書いた人
授乳をはじめてからたくさん苦労し不安や悩みを抱えながら進めててきた授乳も、さまざまな理由で断乳しなければならないことがあります。
いざ、断乳しようと思っても、どうやればいいのか、よく分からないですよね。
そこで、断乳の仕方と気をつけたいポイントについて、現役助産師がわかりやすく解説していきます。
断乳を考えている人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
断乳と卒乳の違いって?


断乳と卒乳は、ママと赤ちゃんのどちらから授乳をやめるかで呼び方が変わります。
断乳と卒乳の違い
断乳:ママの方から授乳をやめる
卒乳:赤ちゃんの方から授乳をやめる
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断乳か卒乳かは「どちらから」授乳をやめるかで呼び方が変わる
断乳をする時期はいつ頃がベスト?


断乳は、1歳前後で行われることが多いです。
その理由は、「節目の時期だから」。
節目の時期
- 子どもが1歳の誕生日を迎える
- 職場復帰する
- 保育園の入園の予定がある
節目の時期である1歳に、断乳を決行する人が多い
断乳の仕方


断乳の流れを大まかにまとめるとこんな感じになります。
断乳の流れ
- 断乳日を決めよう
- カレンダーを準備しよう
- 赤ちゃんに断乳すること&日程を伝えよう
- 一緒に毎日カウントダウンしていこう
- 断乳当日、「これが最後だよ」と伝えた上で、最後の授乳をしよう
- 子どもの心のケアと自分の体のケアをしよう
1.断乳日を決めよう
まずは、断乳する日を決めましょう。
断乳する日は、2〜3週間以上先の(未来)日を選びましょう。
授乳頻度を、ゆっくり落としていくためです。
急激に授乳回数を落としてしまうと、ママの体や子どものメンタルに、反動が大きく出てしまうことがあります。
断乳する日の決め方
- 1週間に1回のペースで授乳回数を減らしていけるように、スケジュールを立てる
- 授乳をやめたい日が迫っているときには、3〜4日に1回授乳回数を減らしていけるペースでスケジュールを立てる
断乳する日は、土曜日や日曜日など、パパやばあば、じいじの手を借りれる日を選ぶことをおすすめします。
おっぱい以外のことで気を紛らわせるための要因をつくっておくためです。
やはりママが近くにいると、おっぱいを意識してしまいます。
子どもにとっても酷なので、できるだけママから離れて過ごせるように、スケジュールを組んでいきましょう。
2.カレンダーを準備しよう
次に、カレンダーを準備しましょう。
カレンダーは、カウントダウンしていきたいので、日めくりではなく、1ヶ月の予定全てが分かるものがおすすめです。
3.子どもに断乳すること&日程を伝えよう
カレンダーが準備できたら、断乳する日を指差しながら
「この日におっぱいバイバイだよ。あと●日だね」と説明してあげましょう。

4.一緒に毎日カウントダウンしていこう
断乳日まで、カレンダーを見ながら、毎日赤ちゃんとカウントダウンしていきましょう。
1日過ぎるたびにカレンダーの日にちに斜線を引いたり、シールを貼ったりするのがおすすめです。
カウントダウンが始まったら、授乳回数もスケジュール通りに落としていくようにしましょう。
5.断乳当日、「これが最後だよ」と伝えた上で、最後の授乳をしよう
断乳当日がきたら、朝イチの授乳が最後になります。
「これが最後だよ。いっぱい飲んでね」など、最後の授乳であることをしっかり伝えて、最後の授乳をしましょう。
6.子どもの心のケアと自分の体のケアをしよう
断乳の日を迎えたあとは、子どもの心のケアと、自分の体のケアをするようにしましょう。
赤ちゃんは大好きなおっぱいがなくなって、悲しみに暮れることが多いです。
そんなときは、スキンシップをたくさんとって、安心させてあげてください。
断乳当日は、おっぱいのことを考える暇もないくらい、楽しいことをして気を紛らわせてあげるといいです。
遊園地に連れて行ったり、普段あまり食べさせないお菓子を食べさせてみたり、帰ってからも疲れて寝るくらいの勢いで、ばあばやじいじ、パパに遊んでもらいましょう。
自身の体のケアとしては、断乳したら胸がパンパンに張ってしまうことが多いので「短時間&少量」で搾乳したり、胸をハンカチでくるんだ保冷剤などで冷やして、痛みをしのいでいくようにしましょう。
しばらく胸が張ってツラい期間が続きますが、搾乳頻度を少しずつ減らしていくことで、母乳が作られなくなって胸もラクになっていくことが多いです。
断乳するときに気をつけたいこと


気をつけたいこと
- 最後の授乳は「いい思い出」として終わらせてあげよう
- 赤ちゃんとの約束は必ず守るようにしよう
- 赤ちゃんのトラウマになることはしないようにしよう
最後の授乳は「いい思い出」として終わらせてあげよう
最後の授乳は「いい思い出」として終わらせてあげるようにしましょう。
たまに、「もうおっぱいを欲しがらないように」と、おっぱいにカラシを塗って、赤ちゃんをびっくりさせる人がいます。
ただ、大好きなおっぱいの「最後」が、そんな衝撃的な終わり方というのは、赤ちゃんの立場に立ってみると、非常に悲しいです。
1歳前後の子は、こちらから伝えることも意外とわかっているので、ことばでしっかり言い聞かせてあげるようにしましょう。
最後のおっぱいは、「いい思い出」として終わらせてあげよう
赤ちゃんとの約束は必ず守るようにしよう
赤ちゃんとの約束は必ず守るようにしましょう。
「最後のおっぱい」と言ったあとに欲しがることもありますが、グッと心を鬼にして「もう最後の授乳終わったよ」と、繰り返し伝えてあげてください。
一度約束を破って授乳してしまうと、その後同じような状況になったときに「さっきは、よかったのに何で…?」と赤ちゃんは、悲しみと混乱で、いっぱいになってしまいます。
赤ちゃんとの約束はしっかり守る
赤ちゃんのトラウマになることはしないようにしよう
断乳するときは、赤ちゃんのトラウマになることはしないようにしましょう。
たまに、おっぱいに絵を描くときに「怖い鬼の絵」を描く方がいるのですが、赤ちゃんからすると、トラウマです。
断乳のときのおっぱいへのお絵かきは必須ではありませんが、もし描くのなら「アンパ○マン」や「ドラ○もん」等、かわいらしい絵を描いてあげてるようにしてください。
トラウマになるような絵は描かないようにしよう
断乳は早めにスケジュールを立てて取り組んでいこう
断乳の仕方と気をつけたいポイントについて、解説しました。
断乳は、計画的に長い期間をかけて行った方が、子どものメンタルにもママの体にとってもやさしいです。
2人にとって、納得のいく「最後の日」を迎えられるといいですね。
ぜひ、今回紹介した方法を参考にしてみてください。
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