
このような疑問に答えますね。
この記事の内容
- 授乳(母乳)はいつまで必要?
- WHO(世界保健機関)の見解
- 母乳に免疫があるのは1歳まで?
- 母乳はいつまで出るの?
- 職場復帰を控えているなら授乳はやめる?
- 授乳のやめ方
この記事を書いた人
赤ちゃんが生まれたら始まるのが、授乳です。
ただ、この授乳をいつまで続けるべきか、悩んでいる人は多いです。
そこで、母乳が必要な時期やWHOが推奨している授乳期間について、現役助産師が解説していきます。
いつ授乳をやめるか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
授乳(母乳)はいつまで必要?


母乳がいつまで必要かは、赤ちゃんによって違います。
ある一定の期間(生後約1年)を過ぎると、母乳を「精神安定剤」のように求める子が増えてきます。
子どもによって、授乳を求める期間に開きが出てきますが、それが長いからといって、あまり心配しなくても大丈夫ですよ。
世界的な離乳のタイミングは、4歳頃です。
また、授乳を続けているかぎり、母乳の恩恵を得られるメリットがあります。
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助産師解説!授乳の仕方をステップ別に紹介!
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授乳をやめるタイミングは、「その子のタイミング」を尊重してあげるのがいいでしょう。
母乳がいつまで必要かは、赤ちゃんによって違う
授乳(母乳)はいつまで続けるべきか? WHO(世界保健機関)の考え


「母乳はいつまで必要か」という質問に対するWHO(世界保健機関)の答えは次のとおりです。
補完食(離乳食)を始めた後も2歳かそれ以上まで母乳育児を続けましょう。
WHO(世界保健機関)
※ WHO(世界保健機関):世界中の人々の「健康」を願い活動している機関。医療においても、リーダーシップをとり、膨大な研究データ(科学的根拠)をもとに信頼性の高い情報を発信している。
授乳は、2歳以上まで続けるのが世界的な流れ
なぜ授乳(母乳)を2歳以上まで続けるように勧められているのか


母乳には「量反応効果」というはたらきがあります。
量反応効果とは
- 赤ちゃんが母乳を飲む量が、1滴でも多いほど、母乳で得られる恩恵が大きくなる
- ママがつくる母乳の量が、1滴でも多いほど、授乳で得られる恩恵が大きくなる
授乳期間が長いほど、赤ちゃんが飲む母乳や、ママがつくる母乳の総量が多くなります。
そのため、「2歳以上」と比較的長い期間、授乳を続けることが勧められています。
母乳を長く続けることが推奨されているのは、母乳に「量反応効果」があるから
授乳(母乳)で免疫をあげられるのは1歳まで?


授乳を長く続けても、母乳が「ただの水」になることはありません。
多くの研究で、母乳中の免疫成分は、1歳を過ぎても保たれることが分かっています。
安心して授乳を続けてくださいね。
1歳を過ぎても、母乳がただの水になることはない
母乳はいつまで出るの?授乳を続けられる期間


母乳は授乳しているかぎり、いつまでも出続けます。
2歳でも3歳でも4歳でも5歳でも、続けようと思えばいつまでも続けられます。
母乳をあげているかぎり、母乳は出続ける
職場復帰を控えた授乳


職場復帰しても授乳を続けることができます。
寝かしつけに使えたり、夜泣きに即座に対応できたりと、授乳できることをメリットに感じている人は多いです。
仕事しながら授乳を続けるのも、選択肢としてあり
授乳のやめ方


卒乳:「赤ちゃん」から授乳をやめること
断乳:「ママ」から授乳をやめること
卒乳は、どちらも大きなデメリットがあります。
それぞれのデメリット
- 卒乳:赤ちゃんが、いつ母乳を欲しがらなくなるか予測できない
- 断乳:ママの胸がガチガチに張る&大好きなおっぱいを奪われる赤ちゃんへの精神的ダメージが大きい
このデメリットを補うのが「いいとこどり」の授乳のやめ方です。
詳しくは下の記事にまとめているので、気になる方は参考にしてみてくださいね。
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助産師解説!断乳と卒乳の違いは?時期や方法を徹底解説
続きを見る
授乳(母乳)をいつまで続けるか考えてみよう
母乳が必要な時期・WHOが推奨している授乳期間について解説しました。
授乳をいつまで続けるかに関しては、とても悩むところですよね。
ときに、周りから「いつやめるの?」とプレッシャーをかけられることも、あるかもしれませんね。
でも、ママと赤ちゃんがやめることに関して悩んだり迷っているのであれば、とりあえず続けてみるのも1つの選択肢としてありなのではないかと、個人的には思っています。
1歳に近づいてくると、赤ちゃんは、ママが言ってることを分かっていないようで、よく分かっています。
「授乳は2人きりのときだけね」と約束したり、2人きりになれる場所を決めて授乳するなど、2人だけの形をつくっていくのも1つの手かと思います。
ママと赤ちゃんが、心残りのない方法をとれるように願っています。
ぜひ、今後の授乳について考えてみてくださいね。
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