
このような疑問に答えますね。
この記事の内容
- 哺乳瓶拒否はなぜ起こるの?
- 哺乳瓶拒否を克服するために試したい10のこと
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赤ちゃんは、突然哺乳瓶拒否を起こすことがあります。
急に嫌がられたり飲んでくれなくなると、「これからどうしよう…!」と、不安でいっぱいになってしまいますよね。
そこで、哺乳瓶を拒否する理由と克服するために試してみたい10のことを、現役助産師が解説していきます。
ぜひチェックしてみてくださいね。
哺乳瓶拒否はなぜ起こるの?


哺乳瓶を拒否する理由
- 母乳でお腹いっぱいになっている
- ミルクよりも母乳の方が好き
- ミルクの味が変わった
- ミルクの温度が気に入らない
- 抱っこの姿勢が嫌
- 哺乳瓶の乳首が月齢に合っていない
お腹がすいていない
赤ちゃんが哺乳瓶を拒否しているのは、お腹が空いていないからかもしれません。
前回あげたミルクの量が多すぎる可能性があります。
ミルクの量がちょうどいいか、チェックしてみてくださいね。
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また、母乳の量が増えている可能性もあります。
赤ちゃんの尿の回数が十分(1日6回以上・薄い色)なら、無理にミルクをあげなくていいかもしれません。
ミルクよりも母乳の方が好き
ミルクよりも母乳が好きなこともあります。
母乳はママが食べたものの風味を感じられ、味の変化も楽しめます。
一方ミルクは単一な味で変化がないので、飽きてしまうことがあります。
ミルクの味が変わった
赤ちゃんはちょっとした変化に、とっても敏感です。
ミルクの種類を変えたときや、ミルクの濃度が違うときにも、哺乳瓶拒否を起こすことがあります。
ミルクの温度が気に入らない
ミルクの温度が気に入らないときにも、赤ちゃんは哺乳瓶拒否を起こすことがあります。
ミルクは熱すぎたり冷たすぎないか、たしかめてみましょう。
抱っこの姿勢が嫌
哺乳瓶で飲むときの抱っこの姿勢が気に入らないのかもしれません。
赤ちゃんは、抱かれ方へのストレスを感じることもあるので、抱かれ方を工夫してみたいところですね。
哺乳瓶の乳首が月齢に合っていない
哺乳瓶の乳首が月齢に合っていないのが、原因のこともあります。
哺乳瓶の乳首には対象月齢があります。
その月齢ごとに、ミルクが出てくる量が違います。
ミルクはちゃんと出ているのか、反対に出過ぎて赤ちゃんがむせていないかたしかめてみましょう。
哺乳瓶拒否を克服するために試したい10の方法


哺乳瓶拒否克服法
- ミルクの温度を変えてみよう
- 哺乳瓶の乳首を変えてみよう
- 乳首の消毒方法を変えてみよう
- 赤ちゃんの抱き方を変えてみよう
- 授乳する環境を変えてみよう
- 縦揺れしながら授乳してみよう
- あげる人を変えてみよう
- 哺乳瓶の中身を変えてみよう
- ミルクをあげるタイミングを変えてみよう
- スプーンやカップ・スパウトでミルクをあげてみよう
1.ミルクの温度を変えてみよう
哺乳瓶拒否を克服するために試したい1つ目の方法は、「ミルクの温度を変えてみる」ことです。
ミルクの温度は、熱すぎたり冷たすぎたりしませんか?
ミルクあげる前に、ミルクの温度をたしかめてみましょう。
いつもと違う温度に変えてみると、赤ちゃんが、すんなり飲んでくれることがあります。
ちなみに赤ちゃんは、どちらかといえば「あたたかいミルク」の方が好きなので、調整してみてくださいね。
2.哺乳瓶の乳首を変えてみよう
哺乳瓶拒否を克服するために試したい2つ目の方法は「哺乳瓶の乳首を変えてみる」ことです。
シリコンが劣化して「におい」や「舌触り」を嫌がっているのかもしれません。
また、乳首の穴の大きさ(ミルクが口の中に入ってくるスピード)が気に入らないのかもしれません。
乳首を「新しいもの」「穴の大きさや形が違うもの」に変えてみると、うまくいくことがありますよ。
3.乳首の消毒方法を変えてみよう
哺乳瓶拒否を克服するために試したい3つ目の方法は「乳首の消毒方法を変えてみる」ことです。
乳首を消毒する薬液(ミルトン)のにおいを、嫌がっているのかもしれません。
「今までずっとこの消毒方法だったのに…」と不思議に思われる人もいるかもしれませんが、赤ちゃんの好き嫌いが突然変わることは、よくあります。
薬液(ミルトン)で消毒しているママは、煮沸消毒・電子レンジでの消毒に変えてみるのも、1つの手です。
4.授乳姿勢を変えてみよう
哺乳瓶拒否を克服するために試したい4つ目の方法は「授乳のときに赤ちゃんを抱く姿勢を変えてみる」ことです。
授乳のとき、赤ちゃんの抱き方を変えると、哺乳瓶から飲んでくれることがあります。
さまざまな抱き方を試し、赤ちゃんが快適に飲める姿勢を探してみましょう。
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5.授乳する環境を変えてみよう
哺乳瓶拒否を克服するために試したい5つ目の方法は「授乳する環境を変えてみる」ことです。
授乳する部屋を変えてみたり、照明を調整してみてください。
環境を変えるだけで、うまくいくこともあります。
6.縦揺れしながら授乳してみよう
哺乳瓶拒否を克服するために試したい6つ目の方法は「縦揺れしながら授乳してみる」ことです。
おっぱいからの哺乳拒否も、赤ちゃんを抱っこした状態で、縦揺れしながら授乳することでうまくいくことが多いです。
縦揺れ授乳方法
- 赤ちゃんにミルクを飲ませる体勢をとる
- 赤ちゃんを抱いたまま立つ
- そのまま、かかとをあげる(背伸びする感じ)
- かかとをおろす
- 2〜3秒休憩
これを何度も繰り返しながら、哺乳瓶でミルクをあげてみましょう。
一定のリズムで振動を感じることで、安心してミルクを飲んでくれることがあります。
7.ミルクをあげる人を変えてみよう
哺乳瓶拒否を克服するために試したい7つ目の方法は「ミルクをあげる人を変えてみる」ことです。
おばあちゃんや旦那さんなど、ミルクをあげる人を変えることでうまくいくことがあります。
8.哺乳瓶の中身を変えてみよう
哺乳瓶拒否を克服するために試したい8つ目の方法は「哺乳瓶の中身を変えてみる」ことです。
搾乳した母乳を入れてみたり、ミルクの種類を変えてみたり、哺乳瓶の中身(味や風味)を変えることで、飲んでくれることがあります。
9.ミルクをあげるタイミングを変えてみよう
哺乳瓶拒否を克服するために試したい9つ目の方法は「ミルクをあげるタイミングを変える」ことです。
試すタイミング
- 寝ぼけているとき
- 寝起き
- 機嫌がいいとき
- お腹が空いているときなど
いろいろなタイミングであげてみることで、飲んでくれることがあります。
10.スプーンやカップ・スパウトでミルクをあげてみよう
哺乳瓶拒否を克服するために試したい10つ目の方法は「スプーンやカップ・スパウトでミルクをあげみる」ことです。
ミルクをあげる方法を変えることで飲んでくれることがあります。
哺乳瓶拒否の克服にあたり気をつける3つのこと


3つのポイント
- 長時間行わない
- 無理強いしない
- 焦りすぎない
長時間行わない
哺乳瓶拒否を起こしているときにも、ミルクを長時間にわたってあげようとしないようにしましょう。
哺乳瓶を拒否を起こしているときには、焦って「早く飲ませられるようにならないと…!」と思ってしまうこともありますよね。
ただ、赤ちゃんにとってはそれがトラウマ体験になることがあります。
赤ちゃんは、お腹が空いたらまた飲んでくれます。
授乳を試す時間は、1回あたりの授乳で10分程度にしておいてください。
無理強いしない
もう1つ気をつけていただきたいことが「無理強いしないこと」
赤ちゃんの頭を押さえつけたり、乳首を無理やり口の中に入れるのはやめましょう。
赤ちゃんの哺乳瓶拒否が、さらにひどくなってしまうことがあります。
焦りすぎない
哺乳瓶拒否を起こしているときにも、あまり焦らないようにしましょう。
赤ちゃんは、ママの精神状態にとっても敏感です。
ママの焦りやいら立ちは、確実に赤ちゃんに伝わります。
「いつか飲んでくれるだろう」というゆったりした気持ちで過ごしていた方が、赤ちゃんも安心して飲んでくれるようになることが多いですよ。
哺乳瓶拒否は焦らなくても大丈夫
哺乳瓶拒否を起こす原因と、克服するために試したい10のことを解説しました。
哺乳瓶拒否は突然に起こるので、不安と焦りでいっぱいになりますよね。
ただ、そんなに心配しなくても大丈夫。
きっと赤ちゃんもほんとにお腹が空いたら飲んでくれるようになります。
ふとした瞬間にまた飲み始めることも、たくさんあります。
そのとき信じて、焦らず今回紹介した方法を順番に試してみてくださいね。
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