
このような疑問に答えますね。
この記事の内容
- 母乳の量が増える原因
- いつ頃母乳の量は減る(落ち着く)のか
- どうすれば母乳量を減らすことができるのか
- 片側授乳をすると胸がパンパンに張ることがある
- 片側授乳をやめるタイミング
この記事を書いた人
母乳が出る量は、人によって違います。
その中で、母乳が出過ぎて悩んでいる人が一定数存在します。
赤ちゃんに母乳を飲んでもらってもスッキリしなかったり、胸が張って痛かったり、母乳が出過ぎるのも、ツラいですよね。
そこで、母乳量を落ち着かせる方法について、現役助産師が解説していきます。
知らず知らずのうちに母乳量を増やしてしまう「授乳の仕方」や「生活」についても解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
母乳の量が増える原因


母乳の量が増えやすい「授乳の仕方」や「生活」があります。
母乳の量が増える原因
- 左右の胸を頻繁に切り替えての授乳
- 授乳後の搾乳
- 血流をアップさせる生活
左右の胸を頻繁に切り替えての授乳
母乳の量が多くなる原因の1つが、左右の胸を頻繁に切り替える授乳(例:5分×5分を2セット)です。
左右の胸を頻繁に切り替える授乳は、母乳の量が少ない人が母乳を増やすために行う方法です。
母乳の量が多いママは、片方の胸からしっかり(10分×10分を1セット)飲んでもらうことが大切です。
授乳後の搾乳


母乳が増え過ぎている人に案外多いのが、「搾乳」です。
搾乳は、胸の張りや残乳感などの不快感を和らげてくれるので、ついついやりたくなってしまいますよね。
ただ「搾乳のし過ぎ」は、かえって「母乳量の増え過ぎ」につながります。
母乳は「外に出した分つくられる」からです。
搾乳するにしても、最低限の量を短時間でするように意識していきましょう。
血流をUPさせる生活


毎日バタバタな毎日の中で湯船に浸かれる時間って、貴重な癒しの時間ですよね。
ただ、母乳の量が気になる間は、湯船に浸かることをなるべく控えた方がいいかもしれません。
からだが温まると、血液の巡りがよくなり、母乳量が増えてしまいやすいからです。
できれば、お風呂はシャワーで済ませるようにしましょう。
他にも、全身のマッサージを受けたときにも血流がアップして母乳量が増えやすいので注意です。
いつ頃母乳の量は減る(落ち着く)のか


生活や授乳の仕方を変えて、1ヶ月ほど経ってから母乳の量が落ち着いてくることが多いです。
どうすれば、母乳量を減らすことができる?


母乳の量を減らすのに効果があるのが「片側授乳」です。
片側授乳とは、それぞれ左右の胸の授乳間隔をしっかりとることで、母乳の量を減らしていく方法です。
片側授乳の方法
- まずは片方の胸から満足するまで飲ませよう
- 次の回の授乳は、反対側の胸から飲ませよう
- 少しずつ授乳間隔を空けていこう
1.まずは片方の胸から満足するまで飲ませよう
まずは、片方の胸だけ満足するまで飲ませてあげましょう。
1度飲ませたら、できれば2時間半〜3時間ほど授乳はお休みした方がいいのですが、もし欲しがったときには、初めにあげた方から飲ませてあげましょう。
胸のハリが強くてツラいときは、胸をハンカチでくるんだ保冷剤で冷やすのがおすすめです。
2.次の回の授乳は、反対側の胸から飲ませよう
次の回の授乳は、初め飲ませた方の胸と反対側の胸で飲ませるようにしましょう。
さっきと同じように、次の授乳までは授乳をお休みしたいところですが、もし欲しがったときには今回あげた方の胸から、飲ませてあげてください。
これを何度も繰り返します。
3.少しずつ授乳間隔を空けていこう
片乳授乳ができるようになってきたら、少しずつ授乳間隔を空けていきましょう。
3時間おき → 3時間半おき → 最大4時間まで
と段階的に授乳間隔を空けていくのがおすすめです。
この方法をとることで、母乳量は少しずつ減っていきます。
片側授乳をすると胸がパンパンに張ることがある

胸が張ってどうしようもないときは、「少しラクになるくらい」搾乳しましょう。
量としての目安は「30ml」程ですが、もしそれでも「全然ダメ」というときには、搾乳量を計りつつ、前回よりも少ない量に変えていくようにしましょう。
例:最初は「50ml」搾乳 → 次は搾乳量を少し減らして「45ml」 → 次は「40ml」
胸が張ってツラいときは搾乳しよう
片側授乳をやめるタイミング


片側授乳は、胸の不快感(胸の張りがツラい,残乳感が無理…)が落ち着けば、そのタイミングでやめて大丈夫です。
「胸の不快感」落ち着くということは、「母乳量」が落ち着いていることを考えるからです。
母乳の量が落ち着いてきたら、片側をしっかり飲ませて反対側を飲ませる授乳(右10分 → 左10分)に切り替えていきましょう。
片側授乳は、胸の不快感が気にならなくなったらやめてOK
母乳の量は授乳の仕方や生活を変えていくと落ち着いていくことが多い
母乳の量が多い「原因」と「母乳の出を落ち着かせる方法」について、解説しました。
幸せな悩みと思われがちな、母乳が出すぎる問題。
出るのは出るで、胸の不快感が強かったり、乳腺炎を心配したりと、悩むことがたくさんあるんですよね。
母乳が出ない悩みよりも、深刻かもしれません。
ぜひ、今回紹介した方法を参考に、生活や授乳の仕方を見直してみてくださいね。
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