
こんな疑問にお答えしますね。
この記事の内容
- 赤ちゃんが泣く理由は?
- 赤ちゃんを必要以上に泣かせないためにやっておきたい3つのこと
- 赤ちゃんが泣いたときにしたい5つのこと
- こんな泣き方のときには要注意
- 赤ちゃんがよく泣く時期や時間
- 泣く赤ちゃんとの関わり方で気をつけたい3つのポイント
この記事を書いた人
赤ちゃんは、泣くのが仕事といわれます。
たしかに、赤ちゃんにとっての「泣き」は、唯一のコミュニケーション手段。
だから泣くのは、ある程度しかたのないこと。
ただ、時間や場所に関係なく泣きわめく赤ちゃんと過ごしていると、
気持ちの糸がプツンと切れそうになってしまうこともありますよね。
赤ちゃんが泣くのには理由があります。その意味を理解して対応していきましょう。
赤ちゃんが必要以上に泣くことがなくなる上に、その泣きにママが焦ることもなくなります。
今回は、赤ちゃんが泣いたときに試したい5つのステップを、現役助産師が解説していきます。
ゆったりとした気持ちで過ごせる日を、増やしていきましょう。
目次
赤ちゃんが泣く理由は?


赤ちゃんが泣くのには、色んな理由があります。
赤ちゃんが泣く理由
- お腹がすいた
- お腹がいっぱいで苦しい
- げっぷがうまく出せない
- 眠い
- 眠いのにうまく寝入れない
- 寂しい
- 暑い
- 寒い
- 痛い
- びっくりした
- 不安
- おしっこして冷たい
- うんちして気持ち悪い
- かまって欲しい
- 甘えたい
赤ちゃんは、食・排泄・睡眠など生理的な理由はもちろん、寂しかったり甘えたかったり精神的な理由でも泣きます。
赤ちゃんは生理的・精神的な理由で泣く
赤ちゃんを必要以上に泣かせないためにやっておきたい3つのこと

やっておきたい3つのこと
- お腹がすいたサインで授乳してみよう
- ちょうどいい量のミルクをあげてみよう
- 泣いたときに前屈みになるような(体を丸くする)姿勢をとってみよう
1.お腹がすいたサインで授乳してみよう
赤ちゃんは空腹のときに「お腹がすいたサイン」を出しています。
赤ちゃんが空腹で泣くのは「お腹がすいたサイン」に気づいてもらえなかったから。
「お腹がすいたサイン」に早めに気づいて授乳してあげることで、赤ちゃんは「お腹がすいた」と泣くことがなくなります。
-
助産師解説!赤ちゃんの「お腹が空いたサイン」知らなきゃ損!
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2.ちょうどいい量のミルクをあげよう
赤ちゃんには、ちょうどいい量のミルクをあげましょう。
ミルクの量が多過ぎたり少なすぎるときにも、不快で泣くことがあるからです。
ちょうどいい量のミルクはこちらの記事の早見表で確認してみてください。
-
助産師解説!新生児に適切なミルクの量は?足りない&あげすぎを防ぐ
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3.泣いたときに背中を丸く前屈みになる姿勢をとってみよう
赤ちゃんが泣いときには、太ももの上に座らせて前屈みになるような体勢をとってみましょう。
赤ちゃんは太ももの外側に座らせて、前傾姿勢になるように抱こう

体を前傾させる理由
- げっぷが出てラクになることがある
- いつもと違う体勢で気分転換になる
- ママのお腹の中に入っていたときのように、体を丸くすることで安心できる
母乳やミルクを飲み終わって一度げっぷが出ているときにも、この姿勢を試してみてくださいね。
体勢がとれたら、背中をトントンしたりさすってあげてみてください。

赤ちゃんが泣いたときにしたい5つのステップ


泣いたときの5つのステップ
- おむつの中をチェックしよう
- 授乳のタイミングなら授乳してみよう
- 赤ちゃんの体をチェックしよう
- 抱っこしてみよう
- げっぷさせる体勢をとってみよう
STEP1.おむつの中をチェックしてみよう
赤ちゃんが泣いたときには、まずはじめにおむつの中をチェックしてみましょう。
汚れていたら交換してあげてくださいね。
STEP2.タイミングなら授乳してみよう
授乳のタイミングなら、授乳しましょう。
ミルクは3時間以上間隔をあけた方がいいですが、おっぱいに関してはとくに制限がありません。
とくに生後3ヶ月までの間は、赤ちゃんも不安定な時期なので、おっぱいを異常なくらいに欲しがることがあります。

STEP3.赤ちゃんの体をチェックしてみよう
赤ちゃんの体もチェックしてみましょう。
寒い:唇が紫〜白っぽい、体がひんやりする
暑い:顔が赤らんでいる、首や背中にじっとり汗をかいている
室温は、25℃くらいが適温です。
多少の温度差は、掛け物やお洋服で調整してみてくださいね。
STEP4.抱っこしてみよう
授乳のタイミングでないときや、授乳しても落ち着かないときは、赤ちゃんを抱っこしてあげましょう。
甘えたいときにも赤ちゃんは泣くからです。

STEP5.げっぷさせる体勢をとってみよう
先ほど紹介した前傾姿勢(げっぷさせる体勢)をとってみてください。
新生児の時期の赤ちゃんなら、この姿勢で高確率で泣き止みます。
こんな泣き方のときには要注意


赤ちゃんは寂しかったり甘えたかったり、精神的な理由でもよく泣きます。
ただ、赤ちゃんが「痛そう」にしていたり「苦しそう」にしているときは少し心配です。
とくに咳・熱・下痢・便秘などの症状があるときには、病気が原因で泣いている可能性もあるので、病院を受診するのも1つの手です。
赤ちゃんは病気が原因で泣くこともある
赤ちゃんがよく泣く時期や時間


赤ちゃんがよく泣く時期は、生後2〜5ヶ月です。
また、夕方〜夜にかけて泣く子が多いです。
さらに、赤ちゃんには成長スピードが一時的に早まる「急成長期」という時期があります。
「急成長期」の時期
- 生後2-3週
- 生後6週
- 生後3ヶ月
この時期の赤ちゃんは、とにかくお腹が空いて泣いていることが多いです。

-
助産師解説!赤ちゃんの「急成長期」って知ってる?時期や反応は?
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赤ちゃんがよく泣く時期や時間帯がある
泣く赤ちゃんとの関わり方で気をつけたい3つのポイント


泣く赤ちゃんは、本当によく泣きますが、
決してママのせいではありません。
自分を責めないようにしてくださいね。
ここから、泣く赤ちゃんとの関わり方のポイントを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
泣く赤ちゃんとの関わり方
- 焦らないようにしよう
- 肩の力を抜いてみよう
- 赤ちゃんに寄り添った言葉がけをしてみよう
焦らないようにしよう
赤ちゃんと関わるときには、焦らないようにしましょう。
赤ちゃんに泣かれると「早く泣き止ませないと!」と、焦ってしまいますよね。
ただ、赤ちゃんはママの気持ちの変化に、とっても敏感です。
ママが焦っていると、つられるように自分まで焦りや不安を感じて、泣いてしまうことがあります。
焦らず落ち着いて行動してみよう
肩の力を抜いてみよう
赤ちゃんと関わるときには、肩の力を抜くようにしましょう。
緊張して全身凝り固まっていると、赤ちゃんも抱っこされていて居心地が悪いです。
ぎゅっと抱かれたら体は痛いし、その状態でぎこちない歩き方をされたら、不安でしかたないです。

赤ちゃんと関わるときは、肩の力を抜いてリラックスしてみよう
赤ちゃんに寄り添った言葉がけをしてみよう
赤ちゃんと関わるときには、赤ちゃんの気持ちに寄り添った言葉がけをしてみましょう。
「なんで?なんで?」「なんで泣きやまないの?」「どうしてほしいの?」とあおられてしまうと、赤ちゃんも嫌な気持ちがしてしまいます。
「一緒にいるよー」「大丈夫だよー」「そうだねそうだね、気持ち悪かったんだよねー」「ママわかってるよー」
など赤ちゃんの気持ちに寄り添った言葉をかけてみてあげてみてください。
赤ちゃんも「自分のことをわかってくれているんだ」と思って、ホッとします。
気持ちに寄り添った言葉をかけてみよう
赤ちゃんの泣きにはいい側面もある
赤ちゃんが泣く理由と、試してみたい5つのステップについて、解説しました。
ネガティブなイメージを抱きがちな赤ちゃんの「泣き」ですが、赤ちゃんに危険や異変があったときにすぐに気づいて対応することができる、いい面もあります。
外の世界に慣れてるまでは不安定な赤ちゃんですが、時間が経つにつれて、落ち着いてくることも多いです。
しんどいときには、周りの人にも頼りつつ、赤ちゃんに向き合うようにしてくださいね。
一人で抱え込まないようにしてください。
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