
このような疑問に答えますね。
この記事の内容
- 授乳中の赤ちゃんの遊び飲みとは
- 授乳中の赤ちゃんが遊び飲みをする原因
- 遊び飲みを始めてから授乳を切り上げるタイミング
- 赤ちゃんの遊び飲みへの対応5選
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授乳中に、赤ちゃんが遊び飲みを始めることがあります。
こんなときに、授乳は切り上げた方がいいのか悩みますよね。
そこで、遊び飲みをする原因と対策について、現役助産師が解説していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
授乳中の赤ちゃんの遊び飲みとは

「遊び飲み」とは、赤ちゃんが授乳に集中せず、乳頭を吸ったり離したりを繰り返すことをいいます。
遊び飲みは、月齢がすすむにつれて増えることが多いです。
遊び飲みとは、授乳中に赤ちゃんが、乳頭で遊び始めること
授乳中の赤ちゃ遊び飲みをする原因


赤ちゃんは、お腹がいっぱいになったときに、遊び飲みをはじめることが多いです。
授乳を始めてすぐに遊び飲みを始めると「ちゃんと飲めているのか」心配になることもありますよね。
ただ、たとえ短時間であっても集中して飲んでいる時間があるのなら大丈夫です。
その短時間で、しっかり母乳を飲みとってくれていることが多いので安心してくださいね。
遊び飲みは、お腹が満たされているサイン
遊び飲みを始めてから授乳を切り上げるタイミング


赤ちゃんは、必要な母乳量のうち3分の2を、授乳を始めて5分くらいで飲むことがわかっています。
授乳が長引くときは、ママが、授乳にある程度「区切り」をつけてあげることも大切です。
20〜30分以上くわえているときには、授乳を切り上げてみてくださいね。
授乳を始めて20〜30分以上経ってもくわえていたら、授乳を切り上げる
授乳中の赤ちゃんの遊び飲みへの対応5選


遊び飲みへの対応
- お腹が空いたサインで授乳しよう
- 左右の胸を頻繁に切り替えないようにしよう
- 授乳間隔を空け過ぎないようにしよう
- 水分をしっかりとって体を冷やさないようにしよう
授乳の環境を整えてみよう
1.お腹が空いたサインで授乳しよう
赤ちゃんは「お腹が空いたサイン」を出しています。
このサインで授乳すると、赤ちゃんは授乳に集中できるようになるので、遊び飲みが減ることがあります。
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2.左右の胸を頻繁に切り替えないようにしよう
母乳には、喉の渇きを潤してくれる「糖質」の多い母乳(前乳)と、精神的な満足感をもたらしてくれる「脂質」の多い母乳(後乳)があります。
遊び飲みをしている赤ちゃんは、この「脂質」の多い母乳を飲めていない(精神的に満足できていない)可能性があります。
授乳の仕方と母乳の成分は深く関わっています。
授乳の仕方と母乳の成分
頻繁に左右の胸を切り替える授乳:「糖質」多めの母乳
片方しっかり飲ませて切り替える授乳:「脂質」多めの母乳
遊び飲みをする赤ちゃんには、片方しっかり飲ませて切り替える授乳をしましょう。
頻繁に左右の胸を切り替える:右5分・左5分・右5分・左5分
片方しっかり飲ませて切り替える:右10分・左10分
3.授乳間隔を空け過ぎないようにしよう
赤ちゃんは、母乳の通り道(乳管)のつまりで、母乳が思うように出てこないことに、もどかしさを感じ、遊び飲みをしているのかもしれません。
つまりは、授乳間隔が空きすぎることが原因で起こります。
授乳間隔は、最大でも4〜5時間以上空けないようにしましょう。
4.水分をしっかりとって体を冷やさないようにしよう
母乳は血液からできています。
血液の総量を増やすために水分をしっかりとりましょう。
また、血液の巡り(母乳の巡り)をよくするためにも、体を冷やさないことが大切です。
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5.授乳の環境を整えてみよう
遊び飲みをする赤ちゃんの授乳のときには、環境を整えることも1つの手です。
外出先で周りが気になり授乳に集中できない様子であれば、全身を覆うケープを被せて授乳したり、
家の中でも薄暗く静かな環境で授乳すると、授乳に集中できるので遊び飲みが減ることがあります。
遊び飲みは悪いことじゃない
遊び飲みをする原因と、遊び飲みの5つの対策について解説しました。
遊び飲みを始めると、いつ授乳を切り上げればいいのか悩むこともありますよね。
遊び飲み自体は、全然悪いことではなく、精神安定剤のようにおっぱいを求めている子もいるので、あまり気にし過ぎなくても大丈夫ですが、
あまりに授乳が長くなると、ママも疲れてしまうので、
授乳を時間で区切ったり、赤ちゃんの明らかに「もういらなそう…」という反応をたしかめつつ、授乳を切り上げていただければと思います。
ぜひ、今回紹介した5つの対策も試してみてくださいね。
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