授乳中によく起こる乳腺炎。
乳腺は、胸だけではなく全身に症状が出るので、とてもしんどい病気です。
そこで、乳腺炎になりかけているときにはどのような症状が出て、どう対処していけばいいのかを、現役助産師が解説していきます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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目次
乳腺炎になりかけているときに出る症状は?


乳腺炎になりかけの症状
- 胸にしこりができる
- 胸が赤い
- 胸を押すと痛い
- 腕が上がりにくい
乳腺炎になりかけているときは、「胸だけ」に症状がみられる
続きを見る助産師解説!乳腺炎症状かはこの5つを見ればわかる!あなたは大丈夫?
乳腺炎になりかけているときの対処方法は?


乳腺炎になりかけているときには、
とにかく授乳しましょう。
繰り返し授乳することで、
しこりがとれて症状がよくなっていくことが多いです。
乳腺炎になりかけたときにはひたすら授乳しよう
乳腺炎になりかけているときに冷やす?


乳腺炎は、冷やしてもよくなりません。
冷やすのは、痛みを和らげるため。
「触っていなくても痛い」「ズキズキするとき」は、冷やすタイミングです。
ケーキを買ったときについてくる小さな保冷剤を薄めのタオルでくるんで、胸にあてましょう。
授乳ブラを併せて使うのがおすすめです。
保冷剤がぬるくなってきたら新しいものに交換しましょう。
これを、痛みがとれるまで繰り返します。
乳腺炎で冷やすのは「痛み」を和らげるため
乳腺炎なりかけ…?しこりがあるときの対処法は?


しこりをとるためには、頻繁に授乳することが大切ですが、
授乳中にしこりの根本を圧迫しながら授乳するのもおすすめです。
しこりがとれやすくなります。
しこりを圧迫しながら授乳しよう
乳腺炎になりかけているときの生活は?


乳腺炎になりかけているときには、体を温めすぎないように気をつけましょう。
体を温めすぎない
- お風呂はシャワーだけにする
- 全身のマッサージを避ける
- 悪寒がないのに着込みすぎる
- 断乳後でもお酒を控える
乳腺炎になりかけているときは、体を温めすぎないようにしよう
乳腺炎のなりかけは、授乳を嫌がる?


乳腺炎にかかると、母乳の味が変わります。
具体的には、甘みが減って、若干塩味の強い母乳になります。
そのため、赤ちゃんはいつもと違う母乳の味を嫌がって、授乳を中断してしまうことがあります。
そんなときは、少し搾乳してから授乳するようにするといいですよ。
赤ちゃんが授乳を嫌がるときは、搾乳を試してみよう
乳腺炎で病院に行く目安は?


乳腺炎は、時間勝負です。
とくにポイントになるのは、乳腺炎の初めての症状が出てから24時間以内!
24時間以内に、症状がよくなる兆しが見られないのであれば、病院で薬をもらったり、おっぱいマッサージを受けた方が早くよくなります。
ちょっとでも、しこりが小さくなったり痛みや赤みが改善していたら、病院へ行かず様子をみていいこともあります。
病院に行く目安は、症状が出て24時間経っても症状改善の兆しがみられないとき
乳腺炎で病院に行くのは何科?


乳腺炎になったら、出産した産院で見てもらえるか、連絡をとってみましょう。
難しければ、母乳外来をしている産院をネットで調べて連絡してみましょう。
乳腺炎で病院に行くなら、産婦人科
さいごに
乳腺炎になりかけているときにはどんな症状が出て、どう対処していけばいいのかを、解説しました。
乳腺炎は、授乳中誰しもかかる可能性のあるトラブルです。
早め早めに対処して、重症化するのを防いでいきたいですね。
ぜひ、今回紹介した内容を参考にしてみてください。
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