乳腺炎にかかると、よく熱が出ます。
それと同時に、全身がしんどくなったり、関節痛や筋肉痛に苦しむこともよくあります。
そんなとき、「どうしたらいいんだろう?」と不安に思いますよね。
そこで、乳腺炎で熱が出たときの対応方法について、現役助産師が解説していきます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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目次
乳腺炎になるとなぜ熱が出る?


熱が出るのは、炎症に対する体の防御反応です。
乳腺炎では、母乳をつくる袋(乳腺)や母乳の通り道(乳管)に炎症が起きています。
ほとんどの炎症は、ウイルスや細菌がもとで起こります。
胸の中に母乳がたまっている時間が長かったり、乳頭に傷ができることが原因で乳腺炎は起こります。
考えられる原因
- 授乳間隔がいつもより空いた
- 授乳を1回スキップした
- 赤ちゃんの飲み方がいつもと違った
- 乳頭を噛まれた
乳腺炎になると熱が出るのは、胸に炎症が起きているから
乳腺炎のときに熱はどこで測る?


授乳期間中は、胸に熱を持ちやすく脇の体温も高く出やすいです。
体温を測るときには、肘の内側で測るようにしましょう。
正確な体の体温を知ることができますよ。
授乳期間中の体温は、肘の内側で測ろう
乳腺炎で熱が出たときはどうする?


乳腺炎を疑うときは、とにかく授乳するようにしましょう。
授乳をして、症状がよくなっているようなら、家で様子をみてもよいことがほとんどですよ。
- 初めから症状が強くてツラい
- 気になる症状が出てから24時間以上経っている
- 授乳しても、赤みや痛み・しこりの大きさが・熱が全然変わらない
こんなときには病院へ行くことを考えてみてもいいかもしれません。
熱は、解熱剤(多くはカロナール)でよくなることが多いです。
鎮痛作用もあり、痛みも和らぎます。
症状がツラいときや、授乳で改善しないときには病院へ行こう
乳腺炎のとき体は冷やした方がいい?温めた方がいい?


熱が出たときに、体を冷やした方がいいのか、温めた方がいいのか悩むこともありますよね。
基本的には、体の発す声に耳を傾け、快適に感じるように調整して大丈夫です。
寒いなら布団や服を着込んで温めて、暑いなら、涼しい格好をしましょう。
体は、ウイルスや細菌を駆除するためにさまざまな反応を出しているので、体の反応に身を任せつつ、快適に感じる方法を試してくださいね。
冷やすか温めるかは、そのときの自分次第
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さいごに
乳腺炎で熱が出たときの対応方法について、解説しました。
乳腺炎は熱が高く出ることも多く急に起こることなので、ビックリしてしまいますよね。
体がしんどい中で赤ちゃんのお世話をするのは、いつも以上に大変だと思います。
しんどいときは無理せず、周りの人にヘルプを出しましょう。
とくにしこりのある乳腺炎は、授乳でよくなっていくことが多いです。
授乳に専念できる環境を整えられると、乳腺炎をよくしていく上ではとってもよいです。
ぜひ、今回紹介した内容も参考にしながら過ごしてみてくださいね。
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