「射乳反射」とは、母乳を胸の外に出そうとする反射のことをいいます。
射乳反射は、母乳の出がいい人に感じることが多いため、「射乳反射を意図的に起こしたい!」と考えている人は多いです。
そこで、射乳反射を感じる時期や射乳反射を起こす5つの方法を、現役助産師が解説していきます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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目次
射乳反射とは


射乳反射は、母乳を胸の外に出そうとするときに起こる反射のことをいいます。
射乳反射が起きたときには、胸に「ツーン」とした感覚を感じることが多いです。
普段は両胸に感じますが、授乳をしている最中だと、授乳していない方の胸に感じることが多いです。
この射乳反射に関係しているのは、「オキシトシン」というホルモン。
オキシトシンは別名、「愛情ホルモン」「母性ホルモン」ともいわれています。
赤ちゃんのことを「可愛い」「守りたい」「抱きしめたい」と思ったときや授乳したときに、体の中で大量に放出され、射乳反射を感じることが多いです。
射乳反射とは、母乳を胸の外に出そうとする反射のことで「オキシトシン」というホルモンが関与している
射乳反射を起こす5つの方法


射乳反射は狙って起こすこともできます。
射乳反射を起こす方法
- 赤ちゃんを見る
- 赤ちゃんに触れる
- 赤ちゃんの声を聞く
- 赤ちゃんのことを考える
この方法は、ママと赤ちゃんが、入院などの理由で別々に過ごしているときにお話する方法です。
この方法を試しながら搾乳することで、母乳がたくさんとれます。
常に赤ちゃん一緒にいるママは、赤ちゃんのことを「意識的に」考えたり、赤ちゃんにポジティブな感情を抱くことで、射乳反射を起こすことができます。
射乳反射は、狙って起こすことができる
射乳反射を「感じる人」「感じない人」の違い


射乳反射は、おっぱいの状態がいい(トラブルがない)ときに感じることが多いです。
つまりや乳腺炎などのトラブルが起こっているときには、射乳反射を感じにくいことが多いです。
射乳反射は、おっぱいの状態を示していることが多い
射乳反射を感じる時期は?


射乳反射を感じる時期は、人によって違います。
早い人は産後数日から感じ始めますが、産後数ヶ月経っても感じない人もいます。
射乳反射を経験する時期は、人によって違う
射乳反射を感じる人の方が母乳の出はいい?


射乳反射は、おっぱいの状態がいいときに感じやすいです。
たしかに、トラブルが起こっているときには感じにくい射乳反射ですが、射乳反射を感じないからといって母乳の出が悪いというわけではありません。
授乳中の射乳反射は、「必ず感じないといけないもの」ではないので、心配しすぎなくても大丈夫ですよ。
射乳反射を「感じるか」と「母乳の量」は関係しない
射乳反射が強すぎるときの対処法


授乳前に軽く搾乳してみよう
射乳反射が強すぎるときには、授乳前に軽く搾乳してみましょう。
授乳中に2〜3回起きる射乳反射は、1回目が1番強いです。
その強すぎる射乳反射を搾乳でなだらかに起こしておくことで、「痛みが和らぐ」と感じる人が多いです。
深呼吸しよう
射乳反射で痛みが強すぎるときは、一旦深呼吸してみましょう。
呼吸に集中することで、射乳反射による痛みを和らげることができますよ。
射乳反射は感じても感じなくてもいい
射乳反射と授乳の関係について、解説しました。
射乳反射は必ずしも、感じなくてはいけないものではありませんが、おっぱいの状態がいい(トラブルがない)ことを表す指標になるのは、たしかです。
ぜひ気になる人は、今回紹介した方法を参考に射乳反射を体感してみてください。
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